施設長の独り言
第167回 悪人の住む家
2023-02-22
ある寓話に「悪人の住む家」というものがあります。ご紹介します。ある老人たちの会話で「お宅の家の人たちはなぜそんなにいつも仲がいいのかい」と一人の老人が聞くと「うちは悪人だらけだからじゃよ」という答えが返ってきました。聞いた老人は「反対のことをいっているのでは」と聞き返すと誰かがミスしてもお互いが自分のせいだという相手を気遣うような習慣があるから」と説明しました。例えば、水の入っているバケツに引っかかって水浸しになっても自分が引っかかってこぼしたから悪いんだ、またそこにバケツを置いたのは自分だから悪いのは自分だとお互いが悪者になるため仲が良くなるという意味だそうです。人にミスを擦り付けたり、自分ではないとミスを認めない間ではとても仲が良くなるはずはありません。昔からの寓話から学ぶことも何か新鮮さを感じます。
